
野菜の栽培に欠かせないのは、土づくりです。
5月の大型連休は、夏野菜の植えつけにちょうど良い時期です。
苗を植え付ける1週間前に、土づくりをします。
苦土石灰

雨の多い日本では、土の中の
マグネシウム(苦土)と
カルシウム(石灰)が
流出し、土が酸性になりがちです。
そのため、苦土石灰をまいて適正な酸度の土に調整します。

肥料について
トマト、ナス、ピーマンは、溝施肥という方法で土づくりをします。
畝の中央に、深さ20〜30cm、幅15cmほどの溝を掘ります。
一般的な鍬の幅は15cm程度ですので、それが目安になります。
必要量の化成肥料、鶏ふん、熔リンを均等にまきます。


化成肥料の袋に記載されている「888」とは、
野菜の成長に必要な栄養素である
チッ素(N)
リン酸(P)
カリ(K)
の含有率を表しています。
「N-P-K=8-8-8」という意味で、
100gあたり各要素が8%(8g)ずつ含む
ということです。
チッ素(N)は、葉や茎の生長に欠かせない栄養素です。
リン酸(P)は、実の成長に欠かせない栄養素です。
カリ(K)は、根の成長に欠かせない栄養素です。

熔リンとは、正式には「熔成リン肥」といい、
実の付きを良くする効果があります。
追肥しても根から吸収されにくいため、
土づくりの段階でまきます。

脇に盛った土で、溝を埋め戻します。
これで、トマト、ナス、ピーマンの植えつけのための
土づくりが終わりました。